菅義偉首相は22日の衆院予算委員会で、新型コロナウイルスワクチンの接種を優先的に受ける可能性を否定した。国のトップリーダーとして真っ先に打つべきだとする声に対し「接種の順番は専門家の相談の中で決められている。私も順番が来たら率先して接種したい」と従来の方針を改めて表明した。
国民が自ら接種の是非を判断できるよう、副反応や効果に関する情報発信に努める姿勢も強調。「順番は何番でも、首相としてコロナ収束に向けて全力で取り組む」と訴えた。自民党の福田達夫氏への答弁。
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の対応を指揮した立憲民主党の菅直人元首相は、コロナ禍の「最悪の事態」をどう想定しているか質問。首相は「さまざまな問題の中で、最悪のケースを含めて検討していることも事実だ」と明かし、変異株にワクチンが効かない事態を例示した。
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