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フジテレビとドイツZDF社の子会社であるZDFエンタープライズ社が共同出資で製作する連続サスペンスドラマ「THE WINDOW」(全10話)にアジアから2人のキャストが参加することが22日、発表された。
東京都出身の日本人女優、中優理々(なか・ゆりり)は19歳で単身イギリス・ロンドンへ渡り、映画「JUKAI 樹海」(2016年、アメリカ)などに出演。昨年はNETFLIX・BBC共同制作ドラマ「GiriHaji」がヒットし、国際的に注目される。演じるのは、エージェント会社のアシスタント、ノリコ・アサリ。主人公兄弟の友人でもある彼女の存在がシリアスな内容にユーモアを与える重要な役どころだ。
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一方、ドイツ・ケルン出身の韓国人俳優、ユ・テオは20歳からニューヨークで演劇を学び、英語とドイツ語も操る国際派。役はサッカークラブオーナー家の若き御曹司、チョ・ジェイヨン。欧州リーグの世界で思うようにいかず、やがて精神に問題を抱え、クライマックスの鍵も握っていく。
日本と欧州の放送局がグローバル展開を視野に入れた連続ドラマを手掛けるのは初めて。イギリスを代表する脚本家のジェームス・ペイン氏が執筆したオリジナルストーリーで、イギリスのサッカーリーグを舞台にその裏で動く巨額マネーをめぐり繰り広げられる企み、裏切り、愛情を描くスリラーサスペンスである。
ペイン氏は「ノリコはチャーミングさとひょうきんさ、そしていたずらっぽさが必要な役どころ。オーディションテープを見た瞬間、彼女だ! 彼女にしよう!と言ったんだ」、エイドリアン・シャーゴールド監督も「彼女はチャーミングでありながら、ちょっと的外れなことをタイミングよく言うことができ、それがいつも面白い」と絶賛する。
一昨年秋にイギリスでクランクインし、ベルギーやマルタなどでもロケを敢行。来年、全世界で放送、配信される予定だ。
同局の秋元優里プロデューサーは「莫大な契約金をめぐる裏切り、家族の価値、そしてロマンス。フジが世界70カ国のスタッフ、キャストと織りなすグローバル群像劇はいよいよ完成間近。スポーツ界における男性優位や女性蔑視を欧州の女性たちが見事にはねのけ、世界にインパクトを与える展開にもぜひご注目ください」と話している。