中国吉利とボルボが「合併」　車の電動化で協力深める

　中国の自動車大手、浙江吉利控股集団は２４日、傘下に持つ吉利汽車と、同じくグループのスウェーデンのボルボ・カーの関係強化を発表した。車の電動化やインターネットでつながる「コネクテッドカー」など次世代車の研究開発で協力を深める。吉利控股集団は「合併」と表現したが、当初模索していたような完全な統合には至らなかったもようだ。
　互いのブランドは維持するという。部品調達の規模を広げ、生産コストを下げる狙いもある。
　中国では電動化が急速に進んでいる。合併で新たなハイブリッド車（ＨＶ）や電気自動車（ＥＶ）の開発にこぎつければ日系メーカーとの競争も激しくなりそうだ。

googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });

　吉利控股集団は２０１０年にボルボを買収していた。
　中国政府は３５年までに全てのガソリン車をＨＶやＥＶに置き換える方向性を示している。吉利控股集団は中国インターネット検索大手、百度（バイドゥ）ともＥＶの製造販売で戦略提携しており、業界の垣根を越えた合従連衡も活性化している。（共同）