経団連が新任の副会長にIT大手ディー・エヌ・エー(DeNA)の南場智子会長(58)を起用する方針を固めたことが24日、分かった。副会長に女性が就くのは初めて。経団連は企業の競争力強化に向けた人材の多様性を重視しており、自らの人事でもこうした姿勢をアピールする。3月8日の会長・副会長会議で内定、6月の定時総会を経て就任する。
南場氏は津田塾大を卒業し、米コンサルタント会社に入社。米ハーバード大で経営学修士(MBA)を取得し、1999年に携帯向けポータルサイトを運営するDeNAを設立した。2015年には日本のプロ野球で初の女性オーナーに就任。政府の成長戦略会議のメンバーも務めている。
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経団連は新型コロナウイルス禍で遅れが浮き彫りになった日本のデジタル化の推進を重要課題に掲げており、IT出身の南場氏の手腕に注目が集まりそうだ。
副会長には以前から女性を起用することを模索していたが、女性経営者が少ないこともあり難航した。