菅義偉首相の長男正剛氏らによる接待問題で、山田真貴子内閣広報官が辞職した1日の衆院予算委員会。首相は入院など辞職理由を述べ「そういう状況であればやむを得ない」と淡々と口にするだけで、自身の責任には触れなかった。野党はもっと早く辞めさせるべきだったと追及、「あまりにも無責任だ」と批判した。
立憲民主党の山井和則氏は、正剛氏の関与がなければ接待問題は起きなかったと主張。「山田氏におわびしたか」「官僚にとっては首相と長男は別人格ではないのでは」と畳み掛けた。腕組みしながら険しい表情で聞いていた首相は「申し上げる立場にない」「承知する立場にない」とかわし続け、「私が答弁することじゃない」といらだつ場面もあった。
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立民の枝野幸男代表は、山田氏が1回約7万4000円という常識を超えた接待を受け、首相の長男が関わっていたことから「首相から辞めてくださいとお願いすべきだった」と指摘。首相は手元に視線を落としながら「さきほど官房長官が読み上げましたように」と切り出し、辞職までの経緯を改めて説明するだけだった。