政府は3日の持ち回り閣議で、菅義偉首相の長男側からの接待問題で事実上引責辞任した山田真貴子内閣広報官(60)の後任に、外務省の小野日子外務副報道官兼報道・広報・文化交流担当、アジア大洋州局審議官(55)を充てる人事を決めた。内閣広報官は次官級ポストで、審議官の小野氏が就くのは異例の抜てきとなる。接待問題で揺らいだ態勢立て直しを図りたい考えだ。
加藤勝信官房長官は記者会見で、小野氏の起用について「適材適所だ。豊富な広報の経験を生かし、役割を果たすことを期待している」と強調した。同日中に辞令交付する見通し。内閣広報官は、2人連続で女性が務めることになる。
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小野氏は1988年に外務省に入省し、官邸の国際広報担当や、東京五輪・パラリンピック組織委員会の報道官に当たるスポークスパーソンなどを歴任した。2020年4月、外務副報道官に就任した。
【内閣広報官】
小野 日子氏(おの・ひかりこ)一橋大卒。東南アジア諸国連合(ASEAN)政府代表部公使などを歴任。55歳。東京都出身。