その他の写真(1/3枚)
俳優、岸谷五朗(56)が新境地に燃えている。盟友、寺脇康文(59)と主宰する演劇ユニット、地球ゴージャス初の海外作品となるブロードウェーミュージカル「The PROM」が10日にTBS赤坂ACTシアターで開幕した。旗揚げ公演から26年目を迎えたが、芝居への情熱は衰え知らず。日本版脚本・訳詞・演出・出演とフル活躍するエンターテイナーは「野心や野望がたくさんある。体力の続く限り頑張りたい」と熱すぎるほど熱い。
■上演中「The PROM」で日本版脚本・訳詞・演出・出演とフル回転
コロナ禍の中、オンライン取材に応じた実力派俳優は「よろしくお願いします!」と画面越しの記者に手を振りながらお茶目にほほえんだ。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });
サービス精神旺盛で明るいイメージそのままのステージが「The PROM」だ。2019年のトニー賞で7部門にノミネートされた話題作の日本初演。米国の高校で卒業生のために開かれるダンスパーティー「プロム」を舞台に、レズビアンの主人公・エマ(葵わかな、22)が自分らしく生きるために奮闘する姿を描く。岸谷は日本版脚本・訳詞・演出に加え、話題作りのためにエマを助けにいくブロードウェー俳優、バリー・グリックマンを演じる。
トニー賞で同作を観劇し、観客が笑顔で劇場を後にする姿に感動したのが上演のきっかけ。「終演後に皆さんが本当に幸せそうで地球ゴージャスの信念であるお客さまの心を豊かにするということに通じていた。この作品はLGBTQ(セクシュアルマイノリティー)がテーマですが、ものすごく明るいショーで包んで伝えている。そういうところも素晴らしい」とはにかんだ。
ブロードウェーは20代の頃にダンスレッスンやボイストレーニングに励み、これまで150本以上の作品を観賞して刺激を受けてきた芝居の“原点”。「たくさん向こうで学ばせていただいた。必死にやることがコロナ禍で閉鎖しているブロードウェーへの恩返しになる」と力を込める。
【続きを読む】