将棋の藤井聡太二冠(18)は23日、東京都渋谷区の将棋会館で指された第34期竜王戦ランキング戦2組の準決勝で松尾歩八段(40)を破り、挑戦者を決める決勝トーナメント(本戦)に進んだ。2020年度を終え、勝率8割4分6厘、勝ち数44勝(8敗)でそれぞれ1位となった。
熱戦を終えた藤井二冠は「(20年度は)タイトル戦にも出ることができて、充実した1年だった。来年度は防衛戦もあるし、いい内容の将棋を指せるよう実力を高めていきたい」と話した。
年度勝率8割以上は4年連続で、1974年から始まった将棋大賞の記録部門では最多。連勝は20年度最多の17に伸ばしたが、継続中のため21年度の記録となる。勝ち数43勝で2位の永瀬拓矢王座(28)は20年度、1局を残している。
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藤井二冠は竜王戦のランキング戦5期連続優勝にあと1勝とした。2組の決勝で、渡辺明三冠(36)-八代弥七段(27)の勝者と対戦する。竜王戦の予選に当たるランキング戦は、最上位の1組から6組まで六つのクラスに分かれ、2組は上位2人が決勝トーナメントに進む。