志村けんさん一周忌 ドリフターズ、志村組、故郷…日本中で感謝と愛が花開いた1年間

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志村けんさん一周忌 ドリフターズ、志村組、故郷…日本中で感謝と愛が花開いた1年間
 タレント、志村けんさんが70歳で急逝してから29日で1年。昭和、平成、令和を通じてお茶の間の子供たちに、笑いの種をまき続けた志村さんの訃報は新型コロナの恐ろしさを改めて国民に知らしめる形となった。悲しみが広がった一方でお笑い、音楽、演劇など幅広い分野で活躍した志村さんらしく、感謝や愛の“メッセージ”も広がり、志村さんがまいた種も各所で花開いた。国民的スターをしのんで、1年間を振り返る。
■ザ・ドリフターズが“全員集合”

17年放送のフジ系「志村けんのだいじょうぶだぁスペシャル」で12年ぶりにメンバー4人がそろってコントを披露。囲み取材でも息のそろった姿をみせた(左から)高木、仲本、加藤、志村さん

 志村さんにとって、ザ・ドリフターズは付き人を経て、芸人生活をスタートさせた特別なグループだった。「ドリフの宝、日本の宝を奪ったコロナが憎いです」。志村さんが兄貴分として慕い、TBS系「8時だョ!全員集合」のヒゲダンスなどで“相棒”でもあった加藤茶(78)は悲痛なコメントを発表。同じ釜の飯を食べ、苦楽をともにした仲本工事(79)、高木ブー(88)も悲しみに暮れた。志村さんがメンバーに声をかけ、17年放送のフジ系「志村けんのだいじょうぶだぁスペシャル」で12年ぶりにコントを披露したのが4人がそろった最後になった。

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加藤茶「日本の宝を奪ったコロナが憎いです」ドリフメンバー沈痛、仲本工事「一番若い志村が長さんの次に…」
 しかし、志村さんの死からわずか3日後の昨年4月1日、1974年に志村さんがドリフターズに加入した記念日であるこの日に、奇縁の全員集合が実現。訃報を受けて緊急生放送されたフジ系「志村けんさん追悼特別番組 46年間笑いをありがとう」ではドリフターズのメンバーが集い、末っ子メンバーを愛ある笑いで追悼した。
 “悲しみの全員集合”となったが、番組の最後に弔辞を読んだ加藤は「志村、ひどすぎるぞ、お前。一番若いお前が俺たちを差し置いて天国に逝っちゃうなんてな」と一瞬しんみりしつつも、芸人魂を発揮。2004年に亡くなったリーダーのいかりや長介さんに触れ「長さんの次は高木ブーだと思ってたもんな」と毒舌を交じえ、「長さんと酒でも酌み交わしながら、ドリフのネタでも考えといてくれよ。5人がそっちに全員集合したら、そっちのお客さんを大爆笑させようぜ」と呼びかけた。
 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、通常の葬儀もできずに旅立った志村さんにとって、番組はさながらテレビの前のファンも一緒に送る“国民葬”となり、平均世帯視聴率は21・9%(ビデオリサーチ調べ)を記録。日本中が喜劇王のありし日の姿を目に焼きつけた。
加藤茶、天国でも「大爆笑させようぜ」 志村さん追悼番組で“全員集合”
 年末には同局系で「ドリフ・バカ殿・志村友達大集合SP」が放送され、「ドリフ大爆笑」「志村けんのバカ殿様」「志村けんのだいじょうぶだぁ」などでのコントを紹介。加藤、高木、仲本が、おなじみのスーツを身にまとい登場し、千鳥の大悟(41)が志村さんに、相方のノブ(41)がいかりやさんに、ダチョウ倶楽部の肥後克広(58)と上島竜兵(60)らがスクールメイツに扮して、「ドリフ大爆笑」のオープニング・テーマを披露した。
加藤茶、志村さんに扮した千鳥・大悟「似てる」 ノブには「残念だな」
 一周忌を前に、今月28日には同局系で「春だ!ドリフだ!みんなあつまれ全員集合!」が放送。局の垣根を越えてザ・ドリフターズの“全員集合”コントが一挙蔵出しされ、伝説のバラエティー番組「8時だョ!全員集合」(1969~85年、TBS系)でおなじみだった「東村山音頭」や「早口言葉(合唱隊・カラス)」の場面に初登場する志村さんの貴重な映像が流された。また“全員集合”の後番組となった「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」(86年~1992年、TBS系)でのコントも紹介、異例の放送となった。
志村けんさん初登場場面も…フジSP番組で“全員集合”コント一挙蔵出し
■“志村組”が遺志を継承

志村さん=2014年撮影

 突然の訃報に芸能界にも衝撃が走った。コントで志村さんと夫婦を演じることも多く、“志村組”の常連だった研ナオコ(67)は「けんちゃん、駄目だった(涙) どうしよう、、」と衝撃の大きさを吐露。「今は何も考えられません。けんちゃんと、もう会えなくなっちゃう、悲し過ぎて、あり過ぎる想いが整理できません。一緒に仕事が出来て幸せでした。ありがとう…」と故人を悼んだ。
 同じく数々のコントで共演してきた、いしのようこ(53)は「志村けんさん 46年間笑いをありがとう」(4月1日、フジ系)で「もうなんか、何の現実味もなくて。気持ちが追いつかないですね、全然」と信じられない様子だった。
“志村組”常連の研ナオコ「どうしよう」いしのようこ、志村さん死去に現実味なし「気持ちが追いつかない」
 志村さんが「園長」として司会を務めた日本テレビ系「天才!志村どうぶつ園」では、「飼育係」の嵐・相葉雅紀(38)が「志村さんが亡くなられて信じられませんし、受け止め切ることができません。嫌、嫌です。悲しすぎます」と泣きながら喪失感を吐露。「秘書」の山瀬まみ(51)、共演のDAIGO(42)、タカアンドトシ、ハリセンボン、滝沢カレン(28)も涙に暮れた。
相葉雅紀、志村園長と涙のお別れ「優しい笑顔が頭から離れません」
 主亡き後も番組名を残して放送を続けた同番組は、昨年9月、スタートから16年半をもって“閉園”。しかし、志村園長のスピリットは相葉が継承し、同10月から「I LOVE みんなのどうぶつ園」がスタートした。
 また来月3日には、一周忌に合わせて「志村どうぶつ園」が半年ぶりに特番で復活することが決まっており、一夜限りの“同窓会”で思い出話に花を咲かせ、志村園長の愛犬やゆかりの動物たちの近況も伝える。
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志村さん=2014年撮影

 志村さんのコント魂も“志村組”が継承した。出演が決まっていながら、生前に一度も収録に参加することができなかったフジ系「志村友達」は、番組名を変更せずに昨年4月にスタート。バラエティーで多数共演した大悟とアンタッチャブルの柴田英嗣(45)が志村イズムを受け継ぎ、珠玉の“志村流コント”を見ながらゲストとトークする新たな内容で放送する形となった。
 初回ゲストは、公私ともに親交が深かったダチョウ倶楽部の肥後と上島。肥後は「長いよ。20年ちょっとは志村さんと一緒にやってましたから。芸歴の半分は志村さん…」と振り返り、「コントに関しては何やっても怒られない。よく怒られるのは上島さん」と告白。上島も「リアクションが悪いとかね…。でその場では言わないのよ。その場で言ってくれたらまだわかるんだけど」と続き「飲みに行ったときに、1軒目で怒らない。2軒目のクラブで、お姉ちゃんの前で怒られる」と思い出話を明かしていた。
志村さん新番組、千鳥・大悟、アンタ・柴田らがコント魂継承上島竜兵、志村さんとの思い出「お姉ちゃんの前で怒られる」
 今月には志村さんがコントの相棒に何度も指名した“秘蔵っ子”優香(40)も出演した。志村さんの冠番組出演は5年ぶりで、初めて肉声で追悼。共演エピソードとして「写真集とか、何か出すときは、コントに入れてくれて必ず宣伝してくれた」と志村さんからの愛情を明かすと、大悟は「優香さんのことは、よう褒めてた、飲んでても」とポツリ。続けて「飲んだ数と同じだけ『優香はいいよな』って言っていた。プライベートで、わし『優香はいいよな』って何回聞いたか」と笑った。
 番組は同23日に最終回を迎えたが、ラストに大悟は「この番組は終わりますが、志村さんのコントまだまだあるし、今後も見る機会はいっぱいあると思う。僕もここで見ようが、家で見ようが一緒」と話し、「改めて、よかったですね、一緒にコントできて。アホみたいなコントをいつか力を付けてやりたいですよ」と誓っていた。
優香が志村けんさん初めて肉声で追悼志村けんさん、飲むたびに「優香はいいよな」『志村友達』が終了 千鳥・大悟「一緒にコントできてよかった」
 大悟をめぐっては、志村さんの愛車を購入したことが一部で報じられ、話題になった。昨夏に出演したバラエティー番組では「免許もないし、嫁もそんなデカい車…ハンドルも逆やし。でも『買うた!』って言ってもうたんでね。なんか複雑な…買うたんですけど、誰も乗らないし」と告白。記者から直撃されたのが芸能界で立て続けに騒動が起こっていた時期だったこともあり、自分が何かしたのかとパニック状態になってしまったというが、「志村さんの愛車を購入しましたか?」という質問だったため「『よかった~』ってなって。(写真が)めちゃくちゃ笑顔なんです」と記事の写真で満面の笑みを浮かべていた理由を明かし、しっかり笑いを取っていた。
千鳥・大悟、志村さんの愛車購入報道の裏話を語る
■故郷・東村山市の名誉市民に 今夏にも駅前に銅像完成

「志村けんの木」近くに設置された献花台

 テレビ番組で出生地である東京都東村山市の「東村山音頭」のリメークを歌ってその名を広め、コントなどで日本を笑いに包んできた志村さん。訃報後、1976年に同市が功績をたたえて西武鉄道東村山駅東口付近に植樹した3本のけやき「志村けんの木」近くには、自然発生的に供花が手向けられた。市は整理のために献花台を設置。多くの市民やファンが訪れ、お酒好きの故人をしのんで缶ビールなども多数供えられた。市は新型コロナの感染拡大防止のため「長時間滞在するのはご遠慮願います」の看板を掲示。担当職員が現場に立って「みなさまのお気持ちもよくわかりますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします」と苦渋の表情で頭を下げていた。
東村山駅「志村けんの木」の下に献花台

志村さんが東京・東村山市の名誉市民に選定 議場で市長や議員らと「アイーン」を披露する兄の知之さん(中央)

 市の公式HPでは、昨年4月6日から5月16日まで志村さんへの追悼メッセージも公募。全国から寄せられたメッセージは2万2336件にのぼり、志村さんの兄、志村知之さんに届けられた。
 その中には「志村さんに市民栄誉賞を贈ってほしい」という感謝の声も多かったといい、6月に同市議会は志村さんを名誉市民に選定する議案に満場一致で同意。顕彰式には兄で長男の知之さん、次男の美佐男さんら遺族が代理出席し、渡部尚(わたなべ・たかし)市長から表彰状を授与された。知之さんが「弟の代名詞『アイ~ン』を一緒にお願いします」と呼びかけ、25人の市議会議員含む全員による「アイ~ン」が議場にこだました。
志村けんさんへのメッセージ、兄・知之さんに届く志村けんさん、東村山市名誉市民に正式決定!議会で「アイ~ン」
 同市では、志村さんの等身大サイズの銅像を西武線東村山駅東口に設置する計画も進行中。志村さんの定番ポーズ「アイーン」をかたどって制作することが決まっており、7月にもお披露目する予定で準備が進んでいる。
志村けんさんの銅像ポーズは「アイーン」故郷・東村山市に設置計画

[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 志村けんさん一周忌 ドリフターズ、志村組、故郷…日本中で感謝と愛が花開いた1年間