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優れた国際報道を手掛けたジャーナリストに贈られる「ボーン・上田記念国際記者賞」の2020年度授賞式が29日、東京・内幸町の日本記者クラブで開かれた。08年に沖縄県・尖閣諸島の領海に中国公船が初めて侵入した事件で、当時の公船指揮官をインタビューし実名で報道した共同通信社外信部次長の芹田晋一郎氏(48)は「匿名ではなく、実名の当局者による話、言葉の重みを確認することができた」と受賞を喜んだ。
同時受賞した産経新聞社東京本社編集局副編集長の藤本欣也氏(57)は「心の中で民主主義と独裁主義との闘いだと思ってペンを持って闘ってきた」と語り、20年6月に香港国家安全維持法が施行された際、「一国二制度」の死を意味すると断じ反響を呼んだ記事を振り返った。
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選考委員会は、世間の一番の関心事は中国の動向だとし「日中関係、香港問題が受賞することは非常に意義深い」と総括した。
芹田氏は神戸市出身。1996年に共同通信社に入社し、中国総局次長などを経て現職。藤本氏は大阪府出身。1990年に産経新聞社に入社し、中国総局長などを経て現職。(共同)