京都大とダイキン工業は29日、ヘルスケアや環境の分野で共同研究を進める包括連携協定を結んだ。新型コロナウイルス禍で空気や健康という分野への関心が高まっているとして、京大側が連携を提案、ダイキンは今後10年で総額50億円の研究資金を拠出する。
ヘルスケア分野では、京大が滋賀県長浜市と協力して2007年から継続調査している市民約1万人の健康データを活用。カビやアレルゲンなどを含む空気と、人のゲノム情報や疾患との関係性を調べ、健康に良い空調技術の開発を目指す。
京大キャンパス内で省エネ効果の高い空調システムの実証試験をするほか、アジア、アフリカ地域に特化した空調機の開発などに取り組む。
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京大の湊長博学長は記者会見で「より良く生きられる社会の実現に向け、新たな視点で実質的な共同研究を進めたい」と意気込んだ。