北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正氏は30日、党宣伝扇動部副部長の肩書で談話を発表した。北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、演説で自制を求めた韓国の文在寅大統領を非難した。朝鮮中央通信が伝えた。
金与正氏の現在の党での所属部署が明らかになったのは初めて。宣伝扇動部は国営メディアなどを検閲、統括する強い権限を持つ。
北朝鮮は25日に新型の短距離とみられる弾道ミサイル2発を日本海に発射。文氏は26日、国内式典で「対話の雰囲気を難しくすることは望ましくない」と述べていた。 金与正氏は談話で、文氏が昨年7月に韓国国防科学研究所を視察、韓国の弾道ミサイル能力を称賛したことを取り上げ、「鉄面皮ぶりに驚きを禁じ得ない」と批判。「非論理的で厚顔無恥な態度は、われわれの自衛権を国連決議違反だの国際社会への脅威だのと言い掛かりをつける米国の強盗のような主張そっくりだ」と述べた。
googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });