泥の海!千曲川の堤防70メートル決壊、取り残された高齢者・患者ら救出
泥の海!千曲川の堤防70メートル決壊、取り残された高齢者・患者ら救出
千曲川(左)の決壊により浸水した長野市穂保=13日午前【拡大】 東日本を縦断し、13日に温帯低気圧に変わった台風19号による猛烈な雨の影響で、長野県の千曲川など21河川の24カ所で堤防が決壊、住宅地などをのみ込む大規模な洪水被害が各地で発生した。土砂災害も相次ぎ、11県で33人が死亡、19人が行方不明となった。負傷者も多数に上った。孤立状態になった地域も多く、警察や消防のほか、災害派遣要請を受けた自衛隊が捜索や救助を行った。 国土交通省によると、長野市穂保地区で13日午前3時頃、千曲川の堤防が欠損しているのを監視カメラで確認。その後、約70メートルにわたり決壊したとみられ、濁流が住宅地に流れ込む大規模な洪水が発生した。周辺の住宅は1階部分まで茶色い水に完全につかり、一面は泥の海に。就寝時間帯だったことから、被害が拡大する可能性もある。 「屋根まで水が来ている」。同市消防局には119番が殺到。孤立した市内の5カ所の福祉施設からは「2階に逃げているが、外に避難できない」と救助要請が入った。高齢者ら約360人が取り残されているとみられるが、ボートなどによる懸命な救助作業を進めている。 【続きを読む】
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