大阪府は7日、新型コロナウイルスに過去最多の878人が感染し、感染者2人が死亡したと発表した。府は対策本部会議を開き、独自基準「大阪モデル」の警戒度を最高の「赤信号」に引き上げ、医療非常事態宣言を出した。大阪市に出していた不要不急の外出自粛要請の対象は、8日から府内全域に拡大する。
直近1週間の新規感染者は4425人で、2週間前の4倍。政府の対策分科会が示す「ステージ4(爆発的感染拡大)」の指標を複数満たし、会議で府幹部は「緊急事態宣言レベル」と説明した。一方、吉村洋文知事は「緊急事態とほぼ同じことを(府民に)お願いしている」とし、国への発令要請や「まん延防止等重点措置」の対象拡大に否定的な姿勢を示した。
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重症者用の病床使用率は7日時点で70・5%と切迫。府幹部は会議で「経験したことがないスピードで病床が埋まっている」と指摘。14日には1日の感染確認が1400人を超え、重症用の病床も近く不足するとの見通しを示した。