菅首相、大阪のコロナ感染状況は「宣言時より厳しい」

　菅義偉首相は１２日の衆院決算行政監視委員会で、大阪府内の新型コロナウイルス感染状況を巡り、１月に緊急事態宣言を再発令した当時と比べて「今の方が厳しくなっている」との認識を表明した。同時に「世界規模の波は想像を超えて厳しい。国民に緊張感を持って対応いただくことが極めて重要だ」と呼び掛けた。１２日から６都府県に適用を拡大した「まん延防止等重点措置」の徹底で感染拡大防止に努める考えを強調した。
　国内の感染状況が「第４波」に当たるかどうかについては「全国的には大きなうねりとまではなっていない」と否定的な認識を改めて示した。

googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-Rec_Article'); });

　委員会後、東京都内で記者団の取材に応じ、マスク着用や手洗いといった基本的な対策の励行を国民に重ねて要請した。
　西村康稔経済再生担当相は、まん延防止の対象となった仙台、大阪、神戸各市の感染状況を巡り「地域に限れば緊急事態宣言を出してもおかしくない。病床も逼迫している」と説明。飲食店への営業時間短縮要請や見回りで感染拡大を抑えるとした。