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女優、吉永小百合(76)が14日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで行われた主演映画「いのちの停車場」(成島出監督、5月21日公開)の完成イベントに出席した。同作の製作総指揮を務め、昨年11月に他界した東映・岡田裕介会長(享年71)に「とっても温かい励ましのご援助をいただきました」と感謝。「たくさんの方に見ていただけるようアピールしていく」と瞳を潤ませながら、共演の西田敏行(73)らとともに改めて誓った。
物語の舞台となる石川の加賀友禅をまとった小百合は、あでやかな雰囲気を醸しだしながらも寂しさを隠せなかった。
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主要キャストの西田、松坂桃李(32)、広瀬すず(22)と登壇し、「皆の力で作った『いのちの停車場』をきょう、完成披露することができて本当にうれしゅうございます。ありがとうございます」と深々と一礼。一緒に完成を祝うはずだった製作総指揮の岡田さんに思いをはせているようだった。
同作は、出演映画122本目の小百合が初めて医師役に挑戦するヒューマン医療ドラマ。昨年9月4日のクランクイン直後の8日、小百合と初共演の伊勢谷友介(44)が大麻事件で逮捕。苦境を乗り越えて同10月25日にクランクアップを迎えたが、1カ月もたたない11月18日に岡田さんが急逝した。
イベントで司会者から「無事にクランクアップできるかしら、と不安になったこともあると仰っていたが…」と水を向けられた小百合は「大変な中、クランクインして、みんなで力を合わせ、きょうの日を迎えられました。ホッとしています」としみじみほほえんだ。
そして、「撮影が終わった後に大変、大きな悲しいできごとがありました」と故人について触れ、「とっても温かい励ましのご援助をいただきました。心から感謝しております」と若いときからともに映画作りに励んできた盟友に呼びかけた。共演の中山忍(48)も涙を流した。
観客から万雷の拍手を受けた主演女優は「これから公開までたくさんの方に見ていただけるようアピールしていきます」と天を仰ぎ、有言実行で大ヒットを祈願していた。
●「まん延防止等重点措置」3組に分け登壇
東京都が12日から始めた新型コロナ防止対策「まん延防止等重点措置」に順じ、この日のイベントではキャストら12人の登壇者がステージで密にならぬように配慮し、3グループに分け、入れ替え制で登壇。写真撮影のみ全員がそろう形となった。観客も劇場の収容人数50%以下に抑えられた。