市内では医療体制の逼迫に伴い、搬送が遅れる事案が多発。松井一郎市長は23日の新型コロナ対策本部会議で「即時搬送がままならない。救える命が救えなくなる恐れがある」と述べた。
消防局によると、最長のケースは19日に通報を受理した。駆け付けた救急隊が大阪府健康医療部を通じて受け入れ先を探したが調整は難航。患者は搬送先が決まるまで酸素マスクをつけたまま自宅で待機した。他の2件は20日に通報を受け、受け入れ調整に要した時間はそれぞれ27時間と28時間だった。
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コロナ患者の救急搬送が滞る事案は4月に入って急増しており、12~18日の1週間では、6時間以上かかったケースが20件あった。府は22日、搬送先が決まらない患者を一時的に受け入れる「入院患者待機ステーション」(8床)を大阪市内に開設。今後、市外にも設置する方針だ。