中国貴州省平塘県にある世界最大の球面電波望遠鏡(FAST、通称「天眼」)がこのほど外国人に公開された。国外の専門家も望遠鏡による観測が可能で、天体研究の進展が期待されている。
天眼は直径が500メートルと東京ドームの2倍以上。緑の山あいのくぼ地に銀色の巨大な「鍋」が沈む光景は壮観だ。中国科学院国家天文台が約12億元(約200億円)をかけて建設、2020年から正式運用が始まった。
天眼は世界で最も感度が高く、中国メディアによると137億光年以上離れた宇宙からの電波信号を探知できる。これまで中国は先端の研究施設をあまり対外公開してこなかったが、天眼は3月末から利用申請の受け付けを開始。7月に審査結果を公表し、8月から時間を割り振る。天眼のチーフエンジニアの姜鵬氏は「国外の研究者に割り当てる観測時間は10%程度」としている。(共同)
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