大阪府池田市の冨田裕樹市長(44)は26日、記者会見し、辞職する意向を表明した。市庁舎への家庭用サウナ持ち込み問題やパワハラ疑惑を巡る市議会での追及を踏まえ、「一連の騒動のけじめと責任を取るために市長を辞職させていただく」と述べた。
辞職時期については、新型コロナウイルス対応を優先し「高齢者へのワクチン接種が行き届いたとき」とした。27日の市議会臨時会で冨田氏への不信任決議案が提出される予定だったが「可決されれば選挙になり、市民や高齢者を危険にさらすことになる」と説明した。
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市議会は昨年11月、サウナ持ち込み問題を巡り調査特別委員会(百条委員会)を設置した。今月まとめた報告書案では、市長としての資質に著しく欠けるとして冨田氏に辞職を要求し、応じない場合は「不信任決議が相当」と結論付けた。
冨田氏は2019年4月の市長選で大阪維新の会の公認候補として初当選。問題発覚後の昨年11月に離党した。