韓国最大の財閥サムスン・グループを世界的企業に成長させ、サムスン電子会長を務めた李健煕氏の遺産の相続税が12兆ウォン(約1兆1700億円)超になったと同社が28日、発表した。李氏は昨年10月死去した。国内外の企業人の中でも歴代最高水準で、韓国政府の年間の相続税収(昨年)を大きく上回る額としている。
遺族は「故人の遺志を受け継ぎ、社会的責任を引き続き果たしていく」とコメント。今月から5年間、計6回に分けて納める計画という。遺産はサムスンの系列会社の株式や不動産など。
遺族はまた、新型コロナウイルスなど感染症対策として専門病院などインフラ構築や研究開発支援に7000億ウォンを寄付するほか、国宝14点を含む古美術品約2万点以上を国立中央博物館などに寄贈するとしている。李氏は美術品収集に熱心で、収集品は「李健煕コレクション」とも呼ばれる。(共同)
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