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「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家の元会社社長、野崎幸助さん=当時(77)=が2018年5月に不審死した事件で、県警は29日、殺人容疑などで逮捕した元妻の会社役員、須藤早貴容疑者(25)=東京都品川区=を送検した。
須藤容疑者を乗せた車両は29日午前、大雨の中、県警田辺署を出発。後部座席に座った須藤容疑者は白のマスクを着けてうつむき、顔の大部分が黒髪で隠れていた。署には60人以上の報道陣が集まった。
県警は28日、致死量の覚醒剤を口から摂取させて殺害したとして、殺人と覚醒剤取締法違反(使用)容疑で須藤容疑者を逮捕。認否を明かしていないが、事件後の任意の事情聴取に関与を否定していたとみられる。
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野崎さんの死因は急性覚醒剤中毒。捜査関係者によると、須藤容疑者は事件前、会員制交流サイト(SNS)で覚醒剤の密売人と連絡を取り、田辺市内で接触していたとみられる。また、インターネットで覚醒剤について調べていた。県警は容疑者が覚醒剤を入手し、飲ませたとみて捜査している。
逮捕容疑は18年5月24日、野崎さん宅で、殺意を持って致死量の覚醒剤を摂取させ、死亡させた疑い。死亡推定時刻は午後9時ごろだった。