新型コロナウイルスの緊急事態宣言が東京や大阪など4都府県で発令される中、ゴールデンウイーク(GW)が29日、始まった。東京都内は小雨がぱらつく朝となり、傘を持つ人の姿が目立った。羽田空港や東京駅は地方へ出掛ける旅行客らで混雑した。
羽田の国内線ロビーは午前8時台になると、スーツケースを持った家族連れなどで混み始め、保安検査場や土産物店に行列ができていた。旅行のガイドブックを持って出発を待つカップルの姿も見られた。
沖縄へ向かう便に乗る山梨県の60代女性は、米ハワイで昨年に予定していた息子の結婚式がコロナ禍で中止になり、連休中に沖縄での挙式を予約した。「キャンセルも迷った。身内だけにして、ホテルからできるだけ出ないように過ごしたい」と話した。
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日本道路交通情報センターによると、全国の高速道路で目立った渋滞は発生していない。
JR各社が16日に発表した28日~5月5日の新幹線、在来線の指定席予約席数は、1回目の宣言中だった2020年の2・4倍と大きく増えた。ただ例年より少なく、コロナ禍前の19年との比較では19%にとどまった。