世界文化賞授賞式、坂東玉三郎氏「芸術が世界中の人たちの未来を照らす」

世界文化賞授賞式、坂東玉三郎氏「芸術が世界中の人たちの未来を照らす」
世界文化賞を受賞し、代表であいさつする坂東玉三郎さん=16日午後、東京都港区の明治記念館【拡大】  優れた芸術の世界的な創造者たちを顕彰する「高松宮殿下記念世界文化賞」(主催・公益財団法人日本美術協会=総裁・常陸宮殿下)の第31回授賞式典が16日、常陸宮、同妃両殿下をお迎えして東京・元赤坂の明治記念館で行われた。演劇・映像部門の歌舞伎俳優、坂東玉三郎氏(69)ら5部門6人が受賞。歴代受賞者は160人となった。 芸術の秋を彩る国際色豊かな才能が降臨。その輪の中で日本が誇る古典芸能、歌舞伎の女形として活躍する玉三郎氏が、羽織はかま姿でひときわ輝きを放った。 式典では、日本美術協会の日枝久会長が「国境、人種、言葉の壁を越えて世界の人々の心を癒やし、心を一つにすることができる芸術の偉大な力と、それを創造する芸術家の皆さまに称賛の言葉をささげ、芸術文化の一層の発展、ひいては世界の平和と繁栄に少しでも寄与したいと願っております」とあいさつした。 また、11月に来日するローマ法王フランシスコが「音や言葉や色彩などを通じ、世界にある美を私どもに気づかせ、卓越した価値観へと導いてくださる芸術家の皆さまを称賛したい」などと記した書簡メッセージを、日枝会長が代読。安倍晋三首相もビデオメッセージで祝辞を寄せ、玉三郎氏に対しては「今後も幅広い活躍を期待しております」とエールを送った。 この後、受賞者6人に顕彰メダルが授与され、日本美術協会の森英恵副会長らから感謝状が贈られた。受賞者を代表して玉三郎氏が「歌舞伎はおよそ400年前に日本で生まれ、俳優の肉体を通して連綿と受け継がれてきた舞台芸術です」とスピーチした。 【続きを読む】
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