菅義偉首相は７日の記者会見で、東京五輪・パラリンピックで各国・地域の選手団に無償提供される米ファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンに関し「日本の選手団にも接種する方向になるだろう」と述べた。一般向けの接種については「６月中をめどに、高齢者接種の見通しがついた市町村から、基礎疾患のある方を含め接種を開始したい」との意欲を示した。
選手団向けにワクチンの無償提供が決まったことについて「安心、安全の大会に大きく貢献する」と強調した。滞在中の選手や大会関係者と一般国民が接触しない仕組みを構築し、選手への検査も徹底して選手、国民の命と健康を守ると表明した。
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ワクチン調達についてはファイザー社製のほかに、米モデルナ社、米バイオテクノロジー企業ノババックス社と来年分の合計２億回分の供給を受けることを前提に、協議を進めていると明らかにした。全国民への接種終了時期について問われたのに対し「速やかに高齢者を終え、国民に広く接種していきたい」と述べるにとどめ、回答を避けた。