「兎のダンス」「てるてる坊主」などを歌い、日本の童謡歌手の先駆けとして知られた平井英子(ひらい・ひでこ、本名・鈴木英=すずき・ひで)さんが2月21日午後5時30分、老衰のため東京・練馬区の高齢者施設で死去していたことが13日、分かった。104歳だった。
関係者によると、亡くなる前はだんだんと食事を取らなくなり、眠るように息を引き取った。前日には家族が見舞いに訪れていたという。
1928年にデビューし、幼少期から天才少女歌手として活躍。現在のレコード会社、ビクター創立時に専属歌手第1号となり、かれんでチャーミングな歌声を武器に中山晋平作曲の「アメフリ」など多くの名作童謡を歌った。
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童謡劇「茶目子の一日」、流行歌「タバコやの娘」も大ヒット。同曲を手掛けた作曲家の故鈴木静一さん(80年死去、享年79)と20代で結婚後、歌手を引退した。
2014年には代表曲を収録したアルバム「スター☆デラックス 平井英子」が発売された。当時、平井さんのもとを訪れた音楽関係者によると、認知症が進んでいたため会話は難しかったというが、収録曲「ブルー・ハワイ」について「ご主人の鈴木さんがアレンジした曲ですよね?」と聞くと、目を細めて喜んでいたという。
後日、追悼ミサを親族で行う。喪主はめい、江連恵美子(えづれ・えみこ)さん。