韓国の金富謙・元行政安全相が１４日、首相に就任した。論文盗作疑惑などが浮上していた林恵淑・科学技術情報通信相ら４閣僚も同日までに就任。文在寅大統領は任命状を授与し「金首相を中心に最後の１年、結束力を高めて団結してほしい」と求めた。文氏の任期は来年５月まで。
金氏は１４日、政府の新型コロナウイルス対策会議を主宰し「年内に国民が普通の日常に戻り、韓国の経済が強く、速く跳躍できるよう渾身の努力を傾ける」と強調した。
文氏は当初、海洋水産相候補に朴俊泳氏を指名したが、妻が陶磁器などを違法に輸入した疑惑が浮上。野党や与党の一部から指名撤回を求める声が上がり、朴氏は辞退に追い込まれた。野党幹部らは１４日、林氏らの就任を受け「不適格閣僚候補らの任命を独断で強行した」と政権を非難した。
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１４日発表の世論調査では、文氏の支持率は３２％、不支持率は６１％に達した。今回の人事刷新を反転のきっかけにする狙いだったが、疑惑が相次いで浮上し、支持率向上につながるかどうかは不透明だ。（共同）