樹智子、絵本「かいじゅうたちのいるところ」を読んで本当に大切なものを考えた
絵本「かいじゅうたちのいるところ」を読んで本当に大切なものを考えた樹智子
こんにちは。樹智子です。梅雨入りも近いですね。
前回は英米児童文学からピーターラビットを紹介しました。絵本の森美術館で久々にこの絵本に出会いました。
絵本「かいじゅうたちのいるところ」
モーリス・センダック作 「かいじゅうたちのいるところ」
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映画化もされて知ってる方は多いと思います。
子供の頃はなんであんなに好奇心があったのだろうと、大人になってから感じます。大人になれているか分かりませんが(笑)
子供の頃にたくさん読んでいた絵本を、再読すると新たな発見や考察が生まれて楽しいです。
そんな好奇心をくすぐるこの本は絵の繊細で独特なタッチも大好きです。
「かいじゅうたちのいるところ」は子供が大人になろうとしている姿を描いています。
それは、主人公の少年マックスの夢の中の「かいじゅう」たちが「大人」を表現していることから読み取れます。子供と大人とは違う考え方を持つ生き物みたいだなと思います。成長、、、すなわち大人になるにつれ、現実的な考えも生まれ、希望や素直なままでは生きていけないとなってくるのでしょうか。
年を重ねるたびに、親の偉大さに気付かされます。私はよく、大人になったら分かるよと言われていた幼少期を思い出しました。見えるもの、見えないものを感じて過ごしていくうちに、本当に大切なものが何か教えてくれている気がします。
絵本「かいじゅうたちのいるところ」を読んで本当に大切なものを考えた樹智子
本当に大切なものは案外、大きいものではなく、小さいものだったりするのではないか。また、大切にしたいものが年々増えていきます。大切にしたいもの、ファンの皆さんもそのうちの一つに入ります。変わらないものはないと思うので、変化の中でどれだけ濃い時間を過ごせるか、そんな風に思うようになりました。
懐かしい絵本とかをたまに読むと違った一面に気付かされ、愚かな自分と悩みつつ、また一つ前向きになれた気もします。
私は少し展開がぞっとする要素のある、何か伝えたいことがある絵本が好きと感じた2週連続のコラムでした。
サンスポレースクイーンAWARD2020 準グランプリ 樹智子