濃度不足ワクチン誤接種　１６２回分廃棄も、東京・江東区

　東京都江東区は２４日、濃度不足の新型コロナウイルスのワクチンを５人に誤って接種したと発表した。文京区は同日、常温保管や再冷凍などのミスで１６２回分を廃棄したと明らかにした。
　江東区によると、ファイザー製のワクチンは生理食塩水で希釈して接種するが、手違いで薄めすぎたものを使ったという。２２日午前に有明スポーツセンターで接種を受けた高齢者１２５人のうちの５人だが、特定できていない。今後、抗体検査を実施するなどして特定を進め、対応を検討する。
　文京区によると、ミスは４月２８日、５月１０、１８日の計３回。区がワクチンを接種会場に輸送した際、ワクチンが入った小瓶が箱に取り残され常温になったほか、二重希釈や禁止されている再冷凍があった。

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