山口組の抗争防止に向け警察が警戒強化 20カ所に使用制限仮命令
山口組の抗争防止に向け警察が警戒強化 20カ所に使用制限仮命令
国内最大の指定暴力団山口組ナンバー2の高山清司若頭(72)が18日、刑期を終えて府中刑務所(東京都府中市)を出所した。警察当局は高山若頭の出所を契機に山口組が分裂団体への圧力を強め、抗争が激化する恐れもあるとみて警戒を強めている。 高山若頭が出所する直前には対立組織との抗争が相次いだ。神戸市内では、8月に弘道会の事務所近くで組員が何者かに銃撃され、今月10日には神戸山口組系組員2人を射殺したとして弘道会系組員が逮捕された。警察当局は組事務所など計20カ所に暴力団対策法に基づく使用制限の仮命令を出した。さらに捜査関係者は「(出所した若頭が)直接指示を出せるようになり、組織に意向が伝達しやすくなる」とみて、抗争激化の防止へ今後も警戒や取り締まりを強化する方針だ。
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