【ヒューマン】「見たことのない頂へ」“永遠のHERO”甲斐バンドの旅は続く
【ヒューマン】「見たことのない頂へ」“永遠のHERO”甲斐バンドの旅は続く
暴動寸前になった花園ラグビー場公演や新宿副都心での3万人野外ライブなど、日本のロック史に数々の伝説を打ち立てた甲斐バンドが、デビュー45周年を迎えた。16日には集大成となるベスト盤「HEROES」を発売。26日からアルバムをそのまま曲順通り披露する全国ツアーをスタートさせる。「見たことのない頂にたどり着きたい。いつも、そういう思いでやっている」とリーダーの甲斐よしひろ(66)。“永遠のHERO”たちの飽くなき旅は終わらない。(ペン・山下 伸基、カメラ・矢島康弘) 「(一時解散して)別々の時期もあったけど、俺たち45年も日本中を旅している。デビューしてしばらくは、明日をも知れない感じでしたからね」 公演前のNHKホール(東京・渋谷)の楽屋で甲斐は、つぶやいた。 1974年11月にデビューし、2枚目の「裏切りの街角」が75万枚を売り上げ、ブレーク。「当時生演奏がうまくなかった。あのヒットで、いろんなところに呼んでもらえて、とにかく演奏した。そこでバンドサウンドが確立できた」。ドラムの松藤英男(65)も「甲斐さんが『売れてアルバムを出したら(作詞作曲が多い)俺が最初にもうかるから、いいオーディオセット買って聴かせてやる』って言ったの、ずっと覚えてるな」と懐かしむ。 若い音楽ファンの誰もが知る存在になったが、甲斐はバンドの慢心に危機感を覚えて単身渡米し、78年にバンドとは違うコンセプトとなる全曲カバーのソロアルバムを発売。「お前らうまくなったと思うなとメンバーに喝を入れたんです」。 もともとはギターで、甲斐バンドに入ってドラムになった松藤は「とにかく追いつかないと」。当時レコーディングメンバーで84年に正式加入した田中一郎(64)も「それまでとはバンドの雰囲気が違った」と振り返る。メンバーの意識と演奏が格段と進化して完成させたのが78年の名盤「誘惑」。そして180万枚の大ヒット曲「HERO(ヒーローになる時、それは今)」へとつながる。 【続きを読む】
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) 【ヒューマン】「見たことのない頂へ」“永遠のHERO”甲斐バンドの旅は続く