参院埼玉選補選、前知事の上田氏当選　開票即当確ランプ

当選を決め、支援者らと万歳する上田氏＝２７日夜、埼玉県朝霞市【拡大】 　参院埼玉選挙区補欠選挙は２７日に投開票され、立憲民主、国民民主両党埼玉県連が支援する前同県知事の無所属、上田清司氏（７１）が、ＮＨＫから国民を守る党の党首、立花孝志氏（５２）を大差で破り初当選を決めた。今月１日の消費税率１０％への増税後で初の国政選挙で、自民党は独自候補擁立を見送った。知事を４期１６年務めた高い知名度を背景に、上田氏が終始先行した。　「使命を自覚し、県民、国民のために全力を尽くす」　上田氏は２７日夜、同県朝霞市の事務所で、支援者にそう語った。午後８時、投票締め切りと同時に「当選確実」のニュース速報が流れ、支援者が立ち上がって拍手する中、ニュースを視聴していたタブレットを掲げ笑顔を見せた。　「上田県政を支えていただいた多くの皆さまのおかげだ」。そう話し、頭を下げると、支援を受けた立民、国民両党の国会議員らと壇上で万歳し喜びを分かち合った。国の財政赤字にも触れ「県の事例を踏まえ、国会でも問題提起したい」と表情を引き締めた。　選挙戦では「県政と国政の懸け橋になる」と強調し、地方の権限拡大を主張。医師不足解消や行財政改革を訴えた。