英のＥＵ離脱、最長３カ月延期　英下院は総選挙採決

　英国を除く欧州連合（ＥＵ）加盟２７カ国は、英国のＥＵ離脱の延期期間を最長で来年１月末までの３カ月とし、前倒しの離脱も可能にすることを決定した。トゥスクＥＵ大統領が２８日、ツイッターで明らかにした。今月末に迫っていた離脱日に、欧州経済に混乱を招く「合意なき離脱」をジョンソン英政権が強行する可能性は消え、最短で来月末が離脱期限となる。　これを受け英下院は２８日、ジョンソン首相が提案した１２月１２日の総選挙実施の賛否を問う採決を行う。複数の英メディアは提案は否決される公算が大きいと伝えている。　実施には下院の３分の２の賛成が必要だが、与党保守党は過半数割れする状況で最大野党、労働党が首相の提案に対し、合意なき離脱を今後の選択肢から外すことが支持の条件だと主張。離脱強硬派のジョンソン氏がこれを受け入れる可能性は低いとみられるためだ。（共同）