倉本聰氏、八千草さん訃報に「脚本書く気もあまりしなくなる」
倉本聰氏、八千草さん訃報に「脚本書く気もあまりしなくなる」
八千草薫さん【拡大】 かれんで上品な雰囲気で親しまれ、テレビドラマ「岸辺のアルバム」をはじめ映画、舞台と幅広く活躍した女優、八千草薫さんが24日午前7時45分、膵臓がんのため東京都内の病院で死去した。88歳。大阪市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。今年2月にがんを公表、治療に専念していた。脚本家・倉本聰さんの話「八千草さんは演技力も含めて、ナンバーワンの俳優だったと思います。一言で表現すれば、ピュアな俳優ですね。あの美しさは、ただ表面的な顔の美しさではありません。心の美しさが顔に表れていた。八千草さんがもういないと思うと、脚本を書く気もあまりしなくなりますね」俳優、石坂浩二の話「(遺作となったドラマの撮影現場では)お元気そうにされていたので、すごく驚きました。憧れのマドンナで、笑っていらっしゃるお顔が一番印象に残っている。正直で真っすぐな方でもあり、せりふが(頭に)入らないときは『難しいのよね』とおっしゃって、ごまかしたりせず、(芝居に)ぶつかっておられた。そういう方に私たちは引っ張っていただいた。もう一度ご一緒したかった」ドラマ「岸辺のアルバム」で演出・プロデュースを手掛けた堀川とんこうさんの話「八千草さんが演じた主婦は浮気をする役で、本人にはちゅうちょもあったが一生懸命演じてくれた。今見返しても素晴らしい作品だと思う。個性はあっても嫌な癖はなく、多様な役をこなした。世の男性にとって、永遠の初恋の人と呼べる存在だったとも思います」宝塚歌劇団の小川友次理事長のコメント「宝塚歌劇の娘役を体現したような上品さとかれんさを併せ持った稀有なスターであり、2014年の宝塚歌劇100周年の際には、宝塚大劇場の舞台で、楽しい言葉の数々を頂戴した。功績をしのび、心よりご冥福をお祈り申し上げます」
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