生涯清純派の名女優、八千草薫さん死去 仕事復帰目指すも叶わず
生涯清純派の名女優、八千草薫さん死去 仕事復帰目指すも叶わず
生涯女優を貫き、かれんな印象のまま天国へ旅立った八千草さん。永遠の大女優として輝き続ける=2008年撮影【拡大】 可憐で上品な雰囲気で親しまれ、ドラマ「岸辺のアルバム」をはじめ、映画、舞台で活躍した女優、八千草薫(やちぐさ・かおる、本名・谷口瞳)さんが24日午前7時45分、すい臓がんのため東京都内の病院で死去していたことが28日、分かった。88歳だった。一昨年に乳がんを患い、今年2月に転移による肝臓がんを公表後、休養に入っていた。関係者によると、亡くなる直前まで病室で会話や食事をしていたが、24日の起床後に容体が急変。この日までに故人の希望で密葬を済ませ、穏やかに旅立った。 2月9日にがんを公表してから約9カ月。仕事復帰を目指して闘病していた八千草さんが、静かに人生の幕を下ろした。 関係者によると、最近の八千草さんは入退院を繰り返し、酸素ボンベをつけ、ゆっくりした足取りながらも自力で歩いていた。がんによる体の痛みで今月2日に再入院。入院中も元気に会話をし、亡くなる前日23日には、家政婦が作った松茸ごはんと茶碗蒸しを病室でおいしそうに食べた。24日は午前6時頃に起床。看護師から体調を聞かれ「いつも通り」と答え、朝食を待っている約40分の間に容体が急変。帰らぬ人になった。故人の希望で葬儀・告別式はこの日までに済ませた。 最後の公の場は、5月26日に千葉・長南町で行われた理事を務める日本生態系協会のイベント。当時、抗がん剤治療を終えたばかりで、都内の自宅から駆けつけて終始笑顔を見せていた。 2007年に夫で映画監督の谷口千吉氏(享年95)と死別した後は一人暮らしだった。6月には、療養に入る前から準備していた最後の著書「まあまあふうふう。」(主婦と生活社)を出版。夫との思い出、一緒に暮らしていた愛犬、闘病などについて率直に記し、遺言状も作ろうとしたが、思い出まで手放すことがつらくなり、やめてしまったことも明かしていた。 【続きを読む】
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