八千草さん遺作ドラマで脚本、倉本聰氏「僕らの永遠のマドンナ」

八千草さん遺作ドラマで脚本、倉本聰氏「僕らの永遠のマドンナ」
「やすらぎの郷」の制作発表に出席した前列左から有馬、八千草さん、倉本氏、石坂、浅丘ルリ子、加賀まりこ、五月みどり、後列左から松岡茉優、草刈民代、常盤貴子、風吹ジュン、藤竜也、ミッキー・カーチス、山本圭、名高達男=2017年撮影【拡大】  24日に息を引き取った八千草薫さん(享年88)の訃報に、芸能界も悲しみに暮れた。故人の遺作となった放送中のテレビ朝日系「やすらぎの刻~道」の脚本を手掛ける倉本聰氏(84)は「僕らの世代にとって、永遠のマドンナでした」と追悼。2月に撮影した最後の演技を振り返り、「いい芝居をされていました」とたたえた。同作の主演を務める俳優、石坂浩二(78)も突然の死に涙を流した。 名脚本家の“マドンナ”が、天に旅立ってしまった。 「かなり前から覚悟はしていたからね。あまり悪くならないで(がんが)進んでいたけど…」 この日夜、サンケイスポーツの電話取材に応じた倉本氏は、声を落とした。 他界した24日に訃報を受け、自宅がある北海道・富良野市から東京に駆けつけた。3日に1度は電話するなど常に八千草さんの体調を気に掛けていたといい、「最後に話したのは今月18日。そのときは髪を洗っていらして『気持ちいい』という話をして。それが最後の会話になってしまいました」と振り返った。 日本テレビ系「前略おふくろ様II」(1976年)やテレビ朝日系「やすらぎの郷」(2017年)など半世紀にわたって親交があった。 「和の美しさがあって、心のきれいさがそのまま顔に出ている」と唯一無二の存在をたたえ、「僕らの世代にとって、永遠のマドンナで、僕にとっては『一番書きたかった人』。何しろいろいろな役ができる。戦いのときに一番持ちたかった“武器”がなくなってしまった」と残念がった。 【続きを読む】
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