山田洋次監督、八千草さんは「ずっと憧れ」 倍賞千恵子「優しい方」
山田洋次監督、八千草さんは「ずっと憧れ」 倍賞千恵子「優しい方」
レッドカーペットに登場した後藤。あまりの美しさに観客からため息が漏れた=東京・六本木(撮影・加藤圭祐)【拡大】 「第32回東京国際映画祭」が28日、東京・六本木を中心に開幕。山田洋次監督(88)と女優、倍賞千恵子(78)はオープニング上映された「男はつらいよ お帰り 寅さん」(12月27日公開)の舞台あいさつで女優、八千草薫さんを悼んだ。 八千草さんは1972年公開のシリーズ10作目の「男はつらいよ 寅次郎夢枕」にマドンナ役で出演。山田監督は突然の訃報に「さっき聞いたばかりで驚いています」と寂しげ。「僕たちの世代にとって若いときからずっと憧れであり続けた人。この映画に入っている47年前の美しいクローズアップ(の場面)を通して八千草さんにお別れを言ってください」と観客に呼びかけた。 倍賞は「お兄ちゃん(渥美清さん)から(八千草さんと倍賞の)2人が似ていて『らっきょ(みたい)』と言われたシーンを思い出しました。とても優しい方でした」と懐かしんだ。 山田監督と倍賞は舞台あいさつに先立ち、六本木ヒルズアリーナで行われたオープニングセレモニーで“寅さんファミリー”として23年ぶりに女優復帰した後藤久美子(45)らとレッドカーペットに登場。悲しみを隠しながら、笑顔で報道陣やファンに手を振り、気丈に振る舞っていた。
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