ノーベル化学賞・吉野氏ら6人に文化勲章

ノーベル化学賞・吉野氏ら6人に文化勲章
ノーベル化学賞に続き、文化勲章受章が決まった吉野彰氏=東京・有楽町 (撮影・酒巻俊介)【拡大】  政府は29日、2019年度の文化勲章をノーベル化学賞に決まった電気化学の吉野彰(71)、狂言の野村萬(89)ら6氏に贈ることを決めた。文化功労者には映画の大林宣彦(81)、歌舞伎の坂東玉三郎(69)ら21氏を選んだ。吉野氏も文化勲章と同時に選ばれた。 令和初となる文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は5日に東京都内のホテルで開かれる。 吉野氏はスマートフォンやノートパソコンに使われるリチウムイオン電池の開発に貢献した。これまでは科学技術を前進させたことに対して賞をもらうことがほとんど。今回の文化勲章に関しては「文化全般への貢献が評価され、今までと重みが異なる。責任も増した」と気を引き締めた。 1972年、旭化成工業(現・旭化成)に入社。取り組んだ研究は失敗続きだったが、四つ目のテーマとなったリチウムイオン電池で成果を上げた。開発には多くの仲間が関わったといい「彼らの力があって今日に至った」と感謝。今後も名誉フェローの肩書を持つ旭化成や、教授を務める名城大で若手に助言していく考えだ。文化勲章受章が決まった野村萬「令和の御代の最初を飾るご即位の年の文化勲章受章は、伝統芸能をやっている身としてありがたく、感謝感激でございます。この年齢でも舞台を務めさせていただけている。この体を授けてくれた両親に感謝しなければ」
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) ノーベル化学賞・吉野氏ら6人に文化勲章