収容予定の女、車で逃走　事務官けが、大阪地検支部

　３０日午前１０時５０分ごろ、大阪府岸和田市上野町東２４の１０の大阪地検岸和田支部で、収容のため訪れた女が、男が運転する軽乗用車で逃走した。車を停止させようとした男性検察事務官がはねられ、軽傷を負った。地検などが公務執行妨害と殺人未遂の疑いで男女の行方を追っている。　地検によると、女は自動車運転処罰法違反（無免許過失傷害）と道交法違反の事件で公判中の岡崎公栄被告（４９）。公判への不出頭などを理由に１５日に保釈が取り消され、３０日に収容予定だった。検察官が支部で手続きを説明中、「車に荷物を取りに行きたい」と申告。４人の事務官とともに、支部の敷地外に止まっていた車に向かい、助手席に乗って逃げた。　現場近くの防犯カメラ映像によると、検察事務官らとみられる男女４人に付き添われた岡崎被告とみられる女が、路上でハザードランプを点滅させた軽乗用車に乗り込んだ直後に車が急発進。車の前付近で待機した男性が、車に手を掛けて制止しようとしたがはね飛ばされた。　事件後、市内では「身の安全を確保するとともに、通報のご協力をお願いします」と防災行政無線が放送された。