星出宇宙飛行士、五輪宇宙応援を断念 長期滞在人員調整でNASA飛行士と交代
星出宇宙飛行士、五輪宇宙応援を断念 長期滞在人員調整でNASA飛行士と交代
来年5月から予定されていた宇宙飛行士、星出彰彦さん(50)の国際宇宙ステーション長期滞在が、米航空宇宙局(NASA)の飛行士に交代となったことが29日(日本時間30日)、分かった。当初計画通りなら、東京五輪・パラリンピック期間中のステーション滞在となるため、星出さんは宇宙から大会を応援することを検討していたが、実現は厳しくなった。 米国のスペースXとボーイングの2社が、ステーションに飛行士を運ぶためにそれぞれ取り組んでいる新型有人宇宙船の開発が遅れている影響で、関係国が滞在要員を再調整した結果という。 関係者によると、新宇宙船の開発遅れに伴いステーションに滞在する飛行士数が減る恐れが発生。米国の飛行士がゼロになるのを回避するため、NASAが星出さんの搭乗枠を米国の飛行士に割り当てるよう提案し、関係国が合意した。 星出さんは来年5月ごろロシアのソユーズ宇宙船でステーションに向かい、半年滞在して船長を務める予定だった。 スペースXとボーイングのいずれかの新型宇宙船に搭乗予定の野口聡一さん(54)も大会中の宇宙滞在が期待されているが、間に合わない可能性が高いという。 大会期間中、日本人宇宙飛行士2人が国際宇宙ステーションに同時滞在する可能性が出ていたが、一人もいなくなる恐れが強くなった。星出さんと野口さんはともに大会組織委員会が7月に「スペースアンバサダー」に任命している。
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