東芝、不正で米従業員解雇 水増し発注、被害額調査中
東芝、不正で米従業員解雇 水増し発注、被害額調査中
東芝は31日、米テキサス州の現地法人の男性従業員が建設工事費の水増し発注などによって不正に個人的利益を得ていたため、9月24日付で解雇したと発表した。東芝の被害額は調査中で、損害賠償を求めて現地裁判所に提訴した。司法当局も捜査を始めているという。 東芝によると、男性は取引先の建設会社の経営者と共謀し、建設会社に対して工事や管理業務の費用をつり上げて発注した上で、現金や不動産などの形で自身に利益を還流させていたという。東芝と建設会社の取引は2009年に始まり、遅くとも11年には不正行為が始まったとみている。 この間に東芝と建設会社の間では計約1億ドル(約108億円)の取引があった。東芝は司法当局の協力を得ながら被害額の確定を急いでいる。
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