平和賞のムラド氏、指導者死亡で「ISメンバーを裁きに」
平和賞のムラド氏、指導者死亡で「ISメンバーを裁きに」
記者会見するノーベル平和賞受賞者のイラク人女性ナディア・ムラド氏=米ニューヨークの国連本部(共同)【拡大】 ノーベル平和賞を昨年受賞したクルド民族少数派ヤジド教徒のイラク人女性ナディア・ムラド氏が30日、米ニューヨークの国連本部で記者会見し、過激派組織「イスラム国」(IS)指導者のバグダディ容疑者の死亡に関連し「ISメンバーは何千人もいる。彼らを法の裁きにかけたい」と語った。 ムラド氏は2014年8月、イラク北部の村でISに拉致されて性奴隷とされ、約3カ月後に脱出した経験から性暴力撲滅を訴えている。 ムラド氏はバグダディ容疑者の死亡を知り、同じ被害を受けた家族と話したが、全員が「あ、そう。でもバグダディだけ。ほかのISメンバーは? 私たちを強姦したメンバーは?」と答えたという。 ムラド氏は「彼らは私たちを売買した。まだ多くのヤジド教徒が行方不明だ」と語った。その上で「バグダディだけではない。バグダディのような人間がISには何千人もいる」と強調した。(共同)
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