京アニファン、犠牲者追悼　「お別れ　そして志を繋ぐ式」で

　京都アニメーション放火殺人事件の犠牲者３６人を追悼するため、ファンに向けた「お別れ　そして志を繋ぐ式」が３日、京都市左京区の京都市勧業館「みやこめっせ」で開かれた。「京アニを見守って」「安らかに眠ってください」。朝から途切れることなく訪れたファンらは、それぞれの思いを込めて祈った。４日も開催される。　参列者には京アニのメッセージを記したカードなどが配られた。ファンらは思い思いの時間、白や黄色の花で飾られた祭壇の前で合掌。静かな会場に、すすり泣きが響いていたという。　京アニへの感謝や励ましを口にするファンも多くいた。岡山県津山市から訪れた看護師藤原桂子さん（４６）は「耳が悪いので、『聲の形』を見て勇気をもらった。今後も京アニ作品に助けられて生きていくと思う。感謝の気持ちが伝わればいいな」と語った。　寄せられた折り鶴や色紙、応援メッセージなどを展示するエリアも設けられ、ファンらが長い列を作り、足を止めて見入っていた。