首里城焼失、世界遺産も損壊か…正殿地下の遺構にがれき

首里城焼失、世界遺産も損壊か…正殿地下の遺構にがれき
火災で正殿などが焼失する前の首里城=2012年10月、那覇市(共同通信社ヘリから)【拡大】  那覇市の首里城で木造3階建ての正殿などが焼失した火災で、出火前後、正殿1階北東側で大きな光が点滅し、その後煙が出ている様子が防犯カメラに写っていたことが5日、関係者への取材で分かった。沖縄県警は1階が火元とほぼ断定。放火の可能性は低いとみており、電気系統のトラブルによる現象の可能性もあるとみて調べる。 正殿では10月31日午前2時34分、熱に反応するセンサーが作動。関係者によると、その前後に正殿裏手に当たる東側の建物に設置されていた防犯カメラに光が点滅する様子が写っていた。 捜査関係者らによると、発生直後に正殿1階で炎が噴き上がる映像も記録されていた。警備員の証言も踏まえ、県警は正面から向かって左側裏手に当たる北東部から炎が上がったとみている。 さらに、正殿の地下にある世界遺産の遺構にがれきが入り込んだことも判明。遺構の一部が損壊している可能性がある。 また、沖縄県内の瓦職人で作る組合は、正殿に使われている赤瓦を再現するのは不可能だとして焼け残った瓦を再利用するよう県に訴えた。 組合によると、全焼した正殿の赤瓦は現在では採取が困難な土を原料にしており、土の配合や焼く温度を知る当時の職人も他界しているという。 火災で臨時閉園していた首里城公園は5日から一部、営業を再開した。
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