北朝鮮「忍耐心は限界点に近づいている」 米韓の軍事訓練再開けん制

北朝鮮「忍耐心は限界点に近づいている」 米韓の軍事訓練再開けん制
 北朝鮮外務省のクォン・ジョングン巡回大使は6日、談話を発表し、米国防総省が航空機主体の米韓合同訓練を再開しようとしていると非難、「われわれの忍耐心は限界点に近づいており、米国の無謀な軍事的な動きを座視しない」と警告した。朝鮮中央通信が伝えた。 北朝鮮は10月5日、非核化を巡りスウェーデンで開かれた米朝実務協議で「米側が手ぶらで現れた」として決裂を宣言。年末までに打開策を示すよう要求している。談話は実際に訓練が再開されれば、再協議には応じずに対抗措置を取る姿勢を示唆、米韓をけん制する狙いとみられる。 クォン氏は実務協議に次席代表として参加した。談話は訓練計画は「対決宣言としか解釈できない」と主張。「次第に消えつつある朝米対話の種火に冷水を浴びせ、朝鮮半島と地域の対決の雰囲気をあおる危険極まりない行為だ」とした。 訓練は米韓が例年12月に行ってきた「ビジラント・エース」。昨年6月の史上初の米朝首脳会談を受け、昨年は中止された。(共同)
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