桂文枝が三金さん追悼コメント「本当に優しくて一門のまとめ役」
桂文枝が三金さん追悼コメント「本当に優しくて一門のまとめ役」
桂三金さん【拡大】 落語家、桂三金(かつら・さんきん、本名・奥野武志)さんが9日に脳幹出血のため大阪市内の病院で亡くなったことを受け、師匠の桂文枝(76)が11日、コメントを発表した。 三金さんは関大卒で、大学の先輩である桂三枝(現文枝)に入門。今月4日から大阪・天満天神繁昌亭の昼席で同期入門の落語家とともに「落語家25周年記念ウィーク」と題して高座に上がっていたが、9日朝に自宅で体調が急変し、死去した。 同公演千秋楽の10日、共演者が観客に三金さんの急死を説明。三金さんの出囃子をかけ、愛用の黄色い座布団を高座に上げて悼んだ。 文枝のコメントは以下のとおり。 ◇ 弟子の桂三金が、11月9日、朝自宅で倒れ、意識不明となり緊急入院致しましたが、その日の夜9時36分、あっけなく旅立ってしまいました。 落語でいうと、突然マクラもなしに本題に入り、これからどうなるのかと思う半ばで突然オチをつけて終わった感じでございます。 享年49歳。まだまだこれからなのに悔しくて悔しくてなりません。中途半端な終わり方をするなよ! と怒ってやりたい思いです。 大学のクラブの後輩でもありましたし、本当に優しくて一門のまとめ役のような存在でした。つい先日、25周年の落語会を成功させ、「師匠に教わった『大・大阪辞典』ウケました」と、電話してきたところでしたし、自作の「長名の力士」も面白く、数年前に嫁さんももらい、まさにこれからという時だったのに、たった1日で目の前から消えてしまったことが信じられません。 彼は弟子というより、弟みたいな存在でした。こんなことがあるのかと、まだ信じられないでいるのが、正直今の心境です。
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