輝きに包まれて華やか御列 46台400メートルの車列

輝きに包まれて華やか御列 46台400メートルの車列
皇居から出発される天皇、皇后両陛下。晴天の下、皇后さまのティアラが陽光にきらめいた=10日午後、東京都千代田区 (撮影・鴨川一也)【拡大】  「祝賀御列(おんれつ)の儀」には、皇居から赤坂御所までの約4・6キロのコース沿道に約11万9000人が詰めかけ、天皇、皇后両陛下を祝福した。途切れることのない祝意と歓声に、皇后さまが目に涙を浮かべられる場面もあった。1993(平成5)年のご成婚パレードと今年10月の「即位礼正殿(せいでん)の儀」では直前に雨が上がったが、この日は朝から快晴。皇后さまのティアラが陽光にきらめき、お祝いムードを一層華やかにした。 93年6月9日のご成婚パレード、今年10月22日の「即位礼正殿の儀」は、いずれも直前に雨が止んだ。そしてご即位に伴うパレード当日、雲一つない晴天となった。 午後2時57分、安倍晋三首相や宮内庁職員らが整列する中、天皇、皇后両陛下が皇居・宮殿の南車寄せにお出ましになった。天皇旗を立てたトヨタ・センチュリーのオープンカーに両陛下が乗り込まれ、午後3時1分、時速約10キロで走り出す。白バイやサイドカーも含め46台、約400メートルの車列が二重橋をわたって皇居前広場に現れると、大きな歓声が上がった。 この時点で警視庁が公表していた沿道の観覧ブース混雑状況は、一部を除いて「満員」。内閣府によると、人出は約11万9000人。前回90年、上皇さまのご即位パレードの約11万7000人を上回った。 「おめでとうございまーす」「万歳!」など祝福の声も絶えることがなく、両陛下はにこやかに手を振られ続けた。 国会議事堂正門辺りで、皇后さまが目元を押さえるしぐさをされた。目に涙を浮かべられ、感極まった様子を見せられた。前日9日の「祝賀式典」で人気グループ、嵐が奉祝曲「Ray of Water」を熱唱した際も涙をぬぐわれていた。 車列が青山通りへと進むと人出は増え、歓声もさらに大きくなった。午後3時の東京・千代田区は気温16・9度で快晴。穏やかな陽光を浴びて、皇后さまのティアラはキラキラと輝いて祝福ムードを一層高めた。 車列は外苑東通りから権田原交差点を右折。約30分間のパレードの最後は、お住まいの赤坂御所正門前で自衛隊の儀仗(ぎじょう)隊が整列し、儀礼上最高位の敬礼にあたる「着剣捧げ銃(つつ)」で出迎えた。 5月の陛下のご即位から続いた、国事行為としての「即位の礼」の一連の儀式は今回で終わる。今後は14~15日に皇位継承の重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」などが控える。
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