北朝鮮、拉致被害者・松本京子さんに「手厚い医療」指示か
北朝鮮、拉致被害者・松本京子さんに「手厚い医療」指示か
1977年に北朝鮮に拉致されたと日本政府が認定している鳥取県米子市の松本京子さん=失踪当時(29)=について、北朝鮮当局内で「手厚い医療を受けさせよ」との指示が出ているとの情報があることが分かった。韓国の拉致被害者でつくる拉北者家族会の崔成龍代表が17日、平壌の消息筋から入手したと明らかにした。 崔氏は、指示は金正恩朝鮮労働党委員長が出した可能性が高いと指摘。「北の当局が日本などとの今後の交渉をにらみ健康を管理している可能性がある」と話した。 71歳になる松本さんは平壌郊外の平安南道价川の居住施設におり、病状は重くないが持病がある。高度医療が受けられる平壌の朝鮮赤十字総合病院などで通院治療を受けているという。 崔氏は、松本さんが北朝鮮北東部、清津で長年暮らした後、平壌に移送されたと2012年に公表した人物。13年に韓国の情報機関、国家情報院はこの情報を確認した。 松本さんについては、16年に視力低下などの症状で朝鮮赤十字総合病院に入院しているとの情報も崔氏が公表した。
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