坂本冬美、５２歳で人生初の妊婦役「今からワクワクドキドキ」

大阪・新歌舞伎座の特別公演会見に顔をそろえた前列左から五木ひろし、坂本冬美、後列左から松金よね子、笹野高史、太川陽介＝大阪市中央区【拡大】 　大みそかの第７０回ＮＨＫ紅白歌合戦に４９回目の最長連続出場が決まった歌手、五木ひろし（７１）が２１日、大阪・中央区のホテルニューオータニ大阪で、来年１月から行う大阪・新歌舞伎座特別公演（１月９日－２月９日）の製作発表を行った。　新歌舞伎座新開場１０周年記念で、人情時代劇「沓掛時次郎」と歌謡ショーの２本立て。同じく今年の紅白に３１回目の出場が決まった共演でヒロイン役の坂本冬美（５２）のほか、笹野高史（７１）、松金よね子（７０）、太川陽介（６０）のいずれ劣らぬ芸達者が顔をそろえた。　博徒の「沓掛－」を演じるのは、７度目となる五木。「僕が演じた中で最も数が多く、思い入れがある。自分が斬った男の女房（坂本）を手助けする緊迫感と人情味にあふれる物語で、立ち回りも多い。その中にも、フッとユーモアを盛り込みたい」と抱負を語った。　坂本は「わが人生初の妊婦役。今からワクワクドキドキしています。５２歳の妊婦姿を見てね」とアピール。笹野は「役者に年齢は関係ない。僕は２０代から見た目が変わらない」とはげ頭をなでて見せ、女房役の松金は「私の場合は年齢が進んだ」と自虐的に笑い、坂本の夫で博徒を演じる太川は「五木さんから見るように言われた過去の沓掛のＤＶＤをまだ見てない。これから見ます」とじっくり役作りに励むことを誓った。　歌謡ショーでは、五木と坂本が来年１月８日に発売するデュエット曲「グラスの氷がとけるまで」を初めて歌うほか、五木が２月５日に発売する新曲「春夏秋冬・夢祭り」を出演者全員４０人以上が同じ浴衣を着て歌って踊り、披露する。「春夏秋冬・－」は２０２０年東京五輪・パラリンピックのムードを盛り上げるようなノリノリの音頭だという。　来年は歌手名を五木ひろしにして、５０周年を迎える。数多くのヒット曲を出し、多彩な活動を続けてきた五木。「今年も台風など自然災害が多く、折に触れて仲間の歌手たちとチャリティー公演や募金活動を行ってきた。被災地の一日も早い復興を祈りつつ、紅白も新年の特別公演も歌や芝居を通して皆さんを勇気づけ元気づけたい」と宣言、坂本ら共演者もうなずいていた。