クリント・イーストウッド監督、最新作で高度な情報化社会に“警鐘”
クリント・イーストウッド監督、最新作で高度な情報化社会に“警鐘”
ワールドプレミアに登場した(左から)イアン・ゴメス、ロックウェル、ハウザー、キャシー・ベイツ、イーストウッド監督、ジョン・ハム=米ロサンゼルス【拡大】 来年1月17日に日本公開される米映画界の巨匠、クリント・イーストウッド監督(89)の最新作「リチャード・ジュエル」のワールドプレミアが21日(現地時間20日)、ロサンゼルスのチャイニーズ・シアターで行われた。 ひょうが降るほどの荒天に見舞われるも、会場には多くのファンの姿が。レッドカーペットを歩いた主演を務めるポール・ウォルター・ハウザー(33)は「多くの観客がこの作品を楽しんでくれることに興奮している」と感激した様子。「クリント(監督)と仕事するのは喜びだった」と撮影を振り返り、感慨に浸った。 同作は1996年にアトランタで起きた爆破テロ事件を題材にしたヒューマンドラマ。事件現場のイベント会場に勤務していたハウザー演じる警備員のリチャードは不審物をいち早く発見し、多くの人命を救った。だが、捜査を担当した連邦捜査局(FBI)によって、リチャードは事件の第一容疑者とされてしまう。これに対しサム・ロックウェル(51)演じる弁護士のワトソンは異を唱え、リチャードを犯人扱いするFBI、政府や報道機関に立ち向かう、という物語だ。 イーストウッド監督は同作について「今世界で起きているのととても似たこと。人々はちゃんと確認する前に、早まった判断をする」とコメント。情報化が高度に進んだ現代社会だからこそのテーマであると力説した。
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