ローマ教皇フランシスコ初来日 24日訪問の長崎と広島で核兵器廃絶メッセージ
ローマ教皇フランシスコ初来日 24日訪問の長崎と広島で核兵器廃絶メッセージ
羽田空港に到着したローマ教皇(中央)=23日午後 (撮影・宮崎瑞穂)【拡大】 キリスト教カトリックの総本山バチカン市国(ローマ教皇庁)の元首で、ローマ・カトリック教会の頂点に立つ教皇(法王)フランシスコ(82)が23日夕、羽田空港に到着した。教皇の来日は1981年以来で、38年ぶり史上2度目。 24日に長崎と広島の両被爆地を訪れ、核兵器廃絶のメッセージを発信。長崎県営野球場でのミサには、江戸幕府によるキリスト教禁教令下で信仰を守り続けた「かくれキリシタン」の子孫が参列する予定だ。 25日には東京で東日本大震災の被災者らと交流し、天皇陛下や安倍晋三首相と会見する。東京ドームで約5万人が参加してのミサも実施し、26日に日本を離れ帰国する。 教皇は1936年12月、アルゼンチンでイタリア系移民の家庭に生まれた。日本に初めてキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルらが創設したイエズス会出身で、穏健な態度と行動力で尊敬を集めてきた。清貧を重んじ、歴代教皇が住んだ豪華な住居ではなく、バチカン内の宿舎で質素に暮らしている。 世界約14億人のカトリック信徒のなか、わずか約44万人の日本を訪問した背景には、2013年の就任以来、核廃絶を訴えてきたことがある。原爆投下後の長崎で撮られたとされる「焼き場に立つ少年」の写真に「戦争がもたらすもの」とメッセージをつけて周囲に配布するなど被爆地に強い関心を示してきた。★おことわり ローマ・カトリック教会の「ローマ法王」の呼称を「ローマ教皇」に変更します。これまで日本政府の訳し方に合わせてローマ法王としてきましたが、カトリック関係者らに広く使われているとして政府が法王から教皇への変更を決めたためです。
[紹介元] 「芸能社会」の最新ニュース – SANSPO.COM(サンスポ・コム) ローマ教皇フランシスコ初来日 24日訪問の長崎と広島で核兵器廃絶メッセージ